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特集

ツツジの楽園 赤城山 山肌を彩るツツジを一挙解説!

 桜の饗宴が終わった赤城山、次は燃えるようなツツジの大群生が山を彩る。
 ふもとの市街や公園では4月から開花を迎えるツツジの花。春の暖かさは次第に山肌をのぼり、5月の中旬~7月にかけては、様々な種類のツツジたちが赤城山を白やピンクやオレンジに染め上げる。その様はまさにツツジの楽園。 白樺牧場のツツジが見ごろを迎える6月中に開催される赤城山新緑&つつじWEEKには、赤城山の大自然を楽しむイベントも開かれる。

 可憐なシロヤシオ、レンゲツツジの大群生、かわいらしいサラサドウダン・・・。登山で、ハイキングで、ドライブでも、その気になって見分ければ、赤城山で出会えるツツジは、10種類程度を数えることができる。
 そんな赤城山のツツジたち、「綺麗だね」「凄いね」と素朴に感動するだけでももちろん十分だが、今シーズンは各種の特徴を学んでいざ赤城山へ。華麗に見分けて、大きな感動を得てほしい。

赤城山中を可憐に彩るツツジ6種類

オレンジ系のツツジ2種
白樺牧場のレンゲツツジ

白樺牧場のレンゲツツジ

【レンゲツツジ】 レンゲツツジは群馬県の県花で、赤城山のほかに、榛名山や浅間高原に鹿沢湯の丸牧場などにも見事に群生している。
 高さ1~2mの木に、ラッパ形に朱紅色の大ぶりな花を密集して咲かせる。6月上旬~下旬にかけての白樺牧場を燃えるようなオレンジ色に染めるのは、このレンゲツツジ10万株の大群生。
 白樺牧場は、実はこのレンゲツツジの群生を守る目的で作られた牧場だ。
 牛は、木の全体に毒があるレンゲツツジを食べることはできない。白樺牧場の牛たちが、毎日朝から夕方までツツジの周囲の草を刈っては、肥料を撒く、という仕事を行っているおかげで、ここまで見事な群生が楽しめる次第だ。
 ついでに、レンゲツツジに限らず、ツツジ科にはいくつか有毒な品種があるので、花をつまんで蜜を吸ったりする遊びは止めておこう。

ヤマツツジ【ヤマツツジ】レンゲツツジと同じくオレンジ色の花が枝先に咲き乱れる。こちらはやや小ぶりの花で、花びらは丸みがあり、花びらの内側に斑点模様がある。レンゲツツジより早く咲きはじめる。白樺牧場のほかにも赤城山各地に自生し、特に新緑の鍋割山~荒山の尾根や、滝沢温泉~銚子の伽藍へと続くルート中のつつじが峰に鮮やかに群生する。
 山頂エリアに先んじて赤城山の裾野では4月下旬から5月上旬が見ごろ。三夜沢の赤城神社にある3.2kmの山道松並木には7千株のヤマツツジが植えられ、松の緑とのコントラストが美しい。桐生市黒保根町下田沢の「清水ツツジ街道」では、市道沿い両側に1000株が植えられている。

3種類のヤシオツツジ
アカヤシオ

アカヤシオ

【アカヤシオ】いち早く赤城山にツツジのシーズンの訪れを告げるアカヤシオ。前橋市富士見町の「前橋市富士見町のアカヤシオの丘」では早くも4月上旬から、少し登って赤城温泉周辺では4月の下旬頃、山頂エリアの大沼周辺では5月の初旬頃から、葉の出る前の枝に薄紅色の花を咲かせる。樹高は5mほどで、赤城山の各峰のいたるところに自生し、別名アカギツツジとも呼ばれる。熊笹の茂みの上、白樺の木々の間などに咲き誇り、山肌を薄紅に染める。
 丸みのある形の花びらが少しずつ重なり合って、梅や桜のような円形に近い花を咲かせるため、ふわっとしたやさしい雰囲気がある。 「八汐ツツジ」と書き、由来は、染物を何度も染料に浸して濃く染めることを意味する「ヤシオ(八入)」とのこと。ちなみに「一段と程度が増す」の意味で「ひとしお(一入)」という言葉があるが、この「ひとしお」とは、一度染料に浸すこと。

袈裟丸山シロヤシオ

シロヤシオ

【シロヤシオ】  白色の可憐な花が特徴。ツツジの中では最も大型の樹に成長し、6月上旬以降に大木にたくさんの白い花を咲かせる。この時期の赤城山各峰への登山の楽しみのひとつ。枝先に5枚の葉が丸く集まり、別名「ゴヨウ(五葉)ツツジ」。
 こちらの写真は、赤城山のおとなり袈裟丸山(みどり市サイト)のシロヤシオ。紅色はヤマツツジで、紫がトウゴクミツバ。

赤城山北面のムラサキヤシオ

ムラサキヤシオ

【ムラサキヤシオ】 高さは2mほどと他の2種より小ぶり。アカヤシオより開花が遅く、花は色が濃く、鮮やかな赤紫色。群馬では北部の山間に多く、赤城山では、標高順に下からアカヤシオ→シロヤシオ→ムラサキヤシオと分布する。 山奥に鮮やかに咲くムラサキヤシオは別名「ミヤマツツジ」とも。
 植物分類的にはアカヤシオ、ムラサキヤシオがレンゲツツジ節に属し、シロヤシオはシロヤシオ節に属する。

抑えておきたいピンク系3種類の違いはココ!
花見ケ原森林公園 トウゴクミツバツツジ

トウゴクミツバツツジ

【トウゴクミツバツツジ】 ピンク系の花を付けるツツジには、前述のアカヤシオ、ムラサキヤシオに加えて、トウゴクミツバツツジがある。5月中~下旬ごろから鮮やかなピンク色の花で赤城山各峰の登山道を彩り、花のトンネルが楽しめるところも。ピンクにかすかに紫がかった色で、アカヤシオやムラサキヤシオに比べて花びらは細長い形をしている。「ミツバ」というだけあって、葉が3枚ずつ芽吹く。

 写真は桐生の花見ヶ原森林公園。遊歩道やツツジ園にはこのミツバツツジをはじめ、ヤマツツジ、レンゲツツジ、黄色レンゲツツジ、シロヤシオなどが植えられているほか、花見ヶ原森林公園から黒檜山山頂に至る登山ルートでは、このページで紹介したツツジの大半を見ることができる。

 さて、ピンクの花が咲くツツジがこれで3種類。紛らわしいが、ピンクのツツジ三種類を手っ取り早くまとめよう。「ふわっと咲けばアカヤシオ、濃い低木ならムラサキヤシオ、葉が3枚ならトウゴクミツバ」。これで大体OKだ。

見つけてみよう、珍しいツツジ、ツツジ属以外のツツジ

 赤城山の山中には、かわいらしいドウダンツツジの仲間や、高山植物のツツジ、なども自生している。車でのアクセスも良好な白樺牧場周辺や大沼・小沼・覚満淵周辺でも見つけることができるので是非探してみよう。

個性的なツツジ

【キレンゲツツジ】レンゲツツジの形そのままに鮮やかな黄色の花を咲かせる。鍋割山の麓などに少数自生し、桐生の花見ヶ原森林公園でも育てられている。

【コメツツジ】 7月。高山の岩場に生えるため、高山植物の扱い。低く小ぶりな木に、直径1cmほどの白い花を付ける。
wikipedia コメツツジ

ドウダンツツジ属他

ドウダンツツジ(灯台躑躅)は漢字で「満天星」とも書くツツジの一種で、真っ白な釣鐘型の小さな花を付ける。同じツツジ科だが、だいたい「つつじの花」のイメージ通りのいツツジ属とはとちがった釣鐘型の小さめの花が特徴。
ドウダンツツジ自体は温暖な岩山に生える種類で赤城山には自生していないが、サラサドウダンとその近種がたくさんのかわいらしい花をつけている姿がよく見られる。

【サラサドウダン】 5mほどになる木に、フウリンツツジの別名どおり、小さな釣鐘型の花が多数釣り下がる。白色で紅色のすじがあり、先端は淡紅色。レンゲツツジ等に比べて全くツツジらしくないが、枝葉はやはりツツジ。秋には真っ赤に紅葉もする。6月には花見ヶ原側の黒檜山登山道や小沼周辺などで見られる。サラサ(更紗)は模様染めの布。
wikipedia サラサドウダン

【シロドウダン】 サラサドウダンと同形の、少々緑がかった白い花をつける。ちなみにドウダンツツジの花は真っ白で、花びらの先がくるっと外側にカールしているが、こちらはサラサドウダンの近種で、花の先は切れ込んでギザギザになっている。関西以南の暖かい地方に多く自生している種で、赤城山には多くはない。

【ベニサラサドウダン 】 形はサラサドウダンと同じだが、こちらは花全体が濃い紅色。
wikipedia ファイル:ベニサラサドウダン

【コヨウラクツツジ】 瓔珞とは仏像の装身具のこと。高さ1メートルほどの小ぶりな樹で、つややかな赤く丸い花が花柄の先に下向きに咲く。ツツジの花が咲く、というよりはさくらんぼの実がなる、というようなイメージ。
wikipedia コヨウラクツツジ

【アブラツツジ】6月中旬に緑白色をした、つぼをひっくり返したような形の5mm程度の花が、10個ほど固まって垂れ下がる。葉の裏が油を塗ったようにテカテカしている。
関東森林局 アブラツツジ

【ハナヒリノキ】イワナンテン属。伸びた若い枝に下向きの淡緑白色の小さな花を房のようにつける。全体に毒があり、乾燥粉末は殺蛆剤として用いられていた。ハナヒリ(嚔)とはくしゃみのことで、その乾燥粉末が鼻に入ると激しくくしゃみをしたことから「ハナヒリノキ」。
wikipedia ハナヒリノキ

赤城山 新緑&ツツジWEEK

開催のご案内

赤城山へのアクセス

5月~7月にかけては赤城山中で様々なつつじを楽しむことができます。関東からのアクセス良好、手軽に目指せる赤城山。登山・ハイキングにレジャーにキャンプ、自然の魅力いっぱいの赤城山に是非お越しください。
アクセス
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