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赤城山の桜の名所・名木
特集

赤城山 満開の桜と歴史を巡る旅

赤城山には麓から春が訪れる。花と新緑の名所の多い赤城山と裾野周辺の桜の名所・名木を巡っていこう。
いまや群馬を代表する桜の名所となった赤城山南面千本桜とその由来、白井宿の城下の賑わいを今に伝える八重桜、桐生市にある江戸の昔も人々を集める2本の名木、花桃と桜並木に彩られたわたらせ渓谷鐵道、ダイナミックな自然を背景に戦国の歴史も華やかな沼田市の一本桜の名木を紹介する。

1000本の桜と15万株の芝桜の豪華共演「赤城南面千本桜」

前橋市苗ヶ島町の「赤城南面千本桜」。およそ2kmにわたり道の両側に1000本の桜が並び、満開の時期には見事な桜色のトンネルになる。日本桜の名所100選にも数えられ、毎年、関東一円から多くの人が訪れる群馬随一の桜の名所だ。平成28年は4月2日(土)~4月17日(日)までの期間、「赤城南面千本桜まつり」が行われる。
赤城南面千本桜
苗ヶ島で植樹が始まったのは昭和31年。赤城山で少年時代を過ごした猪谷千春の五輪銀メダル獲得に沸き、赤城山ではロープウェーの開業を翌年に控え、大スキーリゾートとして新時代の幕開けを迎えようとしていたころ。上毛新聞(平成10年5月8日)に、赤城南面千本桜の由来があったので紹介しよう。

赤城温泉郷をいだき、三夜沢赤城神社が鎮座する赤城山中腹の宮城村。苗ヶ島地区では、終戦直前に行われた油脈の探索のために木々が伐採しつくされていた。戦後まもなくのあるとき、村会議員の豊島源之助さん(故人)が伊勢崎から村を見上げると、木々が伐採されて丸裸の村に、造成中の道が白い帯のように見えた。そして、そこを桜で埋めたらさぞ愉快だろうと考え、ソメイヨシノの植樹を呼びかけた。
とは言え、戦後まだ10年ほど。食料の増産をという時に桜の植樹など、と考える人もいた。しかし、苗ヶ島を桜の名所にしようと情熱を注ぎ、ソメイヨシノの苗木の手配に奔走する源之助さんの姿に、青年団や地域の役員たちも一丸となり、植樹がつづけられていった。足掛け3年、地区から忠治温泉へと続く道の両側には1400本ものソメイヨシノが並木となり、数年後には5センチほどの細い幹ながら、花も咲かせるようになった。

上毛新聞 平成10年5月8日より要約

赤城南面千本桜2a それから半世紀を経た現在、桜は見事に枝を張り、毎年春には、道路の両側2kmもの範囲に桜が咲き誇る「桜のトンネル」が出来上がり、思い思いに花見や散策を楽しむ人々で賑わうようになった。山麓側の標高が430m、山頂側の標高が550mと、120mの標高差があるため桜は時期をずらして開花~満開~花吹雪となり、10日程の長い期間楽しむことができる。
赤城南面千本桜に隣接する「みやぎ千本桜の森」には、ソメイヨシノのほかに、河津桜、薄墨桜、大島桜、陽光、枝垂桜、山桜、寒緋桜、紅山桜、紅豊、関山、普賢象と、合計37種類の桜が植えられている。標高順に満開を迎える桜並木と、時期を違えて満開を誇る37種類の桜のおかげで、3度の週末にまたがって開催される「赤城南面千本桜まつり」はそれぞれの週末にそれぞれの美しさを堪能することができる。期間中は21時30分までぼんぼりとライトアップがあり、夜桜も楽しめる。
また、会場に隣接する「みやぎ千本桜の森」には15万株の芝桜も植えられていて、こちらは4月中旬~下旬に満開を迎える。4月中旬過ぎには、頭上には満開の桜で足下には満開の芝桜と、なんとも贅沢な春の美の共演となる。世界各地の桜が植えられた世界の桜ゾーンもオープンした。まだ若木だが、数年後にはバラエティに富んだ花をたくさん咲かせてくれることだろう。

ソメイヨシノは、寿命が短く環境の変化に弱い品種で、植樹から50年を過ぎた千本桜は、早くも老年期にさしかかっている。赤城南面千本桜を将来にわたって受け継ぐため、10年ほど前から大木の間に苗を植えるなどの活動も行われている。そして、みやぎ千本桜の森もまた、千本桜を維持するための次世代の桜を育てる森としての役割を担っている。

見ごろ・アクセス

4月上旬~下旬

マイカー:会場に隣接して臨時有料駐車場 900台 普通車500円。
周遊バス花めぐり号運行
前橋駅、東武鉄道赤城駅から赤城クローネンベルクとぐんまフラワーパーク、赤城南面桜を周遊。

>前橋観光コンベンション協会 赤城南面千本桜まつり(イベント案内、ライブカメラ、交通詳細、例年の開花状況等)

城下の市場町が八重桜に染まる ~白井宿~

白井宿の八重桜 渋川市白井の白井宿は、利根川と吾妻川が合流する地点の台地に位置する白井城下に発展した城下町だ。商業的にも利根川・吾妻川の渡河点で両河川流域や三国街道などの物流がここで交わる重要な地であり、室町からの白井城が江戸時代に廃されて城下町の役目を終えてからも市場町として賑わいを見せた。
現在の白井宿は、中央の通りを流れる白井堰やつるべ井戸は当時の姿を伝え、道しるべ、長屋門、土蔵造りの家並みなどが短冊形の敷地割りにたち並ぶ。中でも明治31年の大火を越えて「豊嶋屋」と「薬種屋」の2軒が、江戸時代のそのままに残り、多くの観光客を迎えている。
江戸中期には「六斎市」が開かれ人々で賑わった中央の通りの両脇に、八重桜が並んでいる。幾重にも丸く密集した鮮やかな花びらがピンク色に満開し、芽吹く葉の黄緑色もあいまって、まさに春の賑わいが市場町を彩る。
八重桜の見ごろは4月下旬。開花にあわせて「白井宿八重ざくら祭り」が4月27日に開催され、武者行列や農産物・特売品の並ぶ六斎市、俳句大会などが行われる。どこかはかなさを湛えるソメイヨシノの美しさに見ほれた次は、八重桜で春の元気を堪能しよう。会場のすぐそばが「道の駅こもち」で、白井宿の桜をたずねる時の拠点として食事や休憩、駐車に利用できる。

見ごろ・アクセス

白井宿桜まつりの武者行列 八重桜の見ごろに合わせて「白井宿八重ざくら祭り」が4月27日に開催。武者行列や農産特産販売の「六斎市」、俳句大会などが行われる。
群馬県渋川市白井2318番地1
マイカー:渋川伊香保ICから3km
徒歩/タクシー:渋川駅より3km
>道の駅こもち

春のわたらせ渓谷鐵道、花を巡る車窓

わたらせ渓谷鐵道の春(桐生市) 明治の面影を残す文化財の路線わたらせ渓谷鐵道では、山村と渓谷を縫う沿線の随所で車窓の美景に桜が映える。
桐生を出てしばらく。大間々駅の桜並木が桜の旅の始まりだ。温泉センターが有名な水沼駅は、駅舎の裏手の黒保根運動公園が桜の名所。公園内と線路沿いにソメイヨシノが咲きそろい、駅が花に囲まれる。みどり市に入ると、小中駅付近には廃校となった旧杲小学校の桜が見事。木造校舎を背景にわ鐵のワンショットを狙う有名な撮影スポットとなっている。神戸駅では線路を2重に取り囲む約300本の花桃と、桜が時期を同じくして満開となり、花桃の強いピンクを取り囲む淡いピンクのコントラストが美しい。4月13日、14日にはトロッコ列車「花桃号」も運行される。4月上旬に桐生周辺で開花した桜は線路沿いを桜色に染めあげて、4月の末ごろに終点の足尾で散り始める。

見ごろ・アクセス

4月上旬~4月下旬
>わたらせ渓谷鉄道

旧家につたわる可憐な枝垂桜 おかめ桜、お角桜

桐生市新里町では、”おかめ”と、”お角”、佳人がふたり春になると艶やかな姿を競う。
おかめ桜瀬谷家の敷地内の道路端にある「おかめ桜」は推定樹齢約400年以上のシダレザクラで、目通り3.9m、根回り4.4m、樹高は10メートルをほこり、頂点から四方八方に垂れた枝が、地面すれすれまで華麗に満開する。美しい女性(の代名詞?)「おかめ」にちなんで名づけられたと伝わっている。古くは山上城にゆかりのある「お藤」という人がこの桜の美しさに感動して自ら「お藤桜」と名づけ、その後「おかめ桜」になったとも伝わる。2007年から行われた樹勢回復作業のかいあって、花の数も多くなり、風に散りにくくなったという。おかめ桜の咲く瀬谷さん宅では例年、人形作りを指導する瀬谷一子さんのアトリエ&ギャラリーでの作品展やカフェが開かれる。

お角桜おかめ桜から東国文化歴史街道を南に1.7キロ(徒歩で25分程度)離れたところに、「藤生沢のお角桜」がある。
お角桜は新井家の庭先にあり、鎌倉時代の建久7年(1196年)に当主の角之丞によって植えられ、娘の「お角」にちなんで「お角桜」と呼ばれるようになったと伝わる。現在の桜は2代目で樹齢200年以上と推定される。目通り2.8m、根回り4m、樹高10mの巨木で、こちらもシダレザクラだ。
初代のお角桜は、大正末期に書かれた「新川郷土資料」によれば、周囲4.88mもあり、花見の時期には詩人・墨客で賑わったとのこと。昭和23年(1948)年に残念ながら枯れてしまったが、それ以前から初代の根元に根付いていたのが、現在のお角桜だ。お角桜を囲むように3本の桜がそろい咲き、満開の時期には壮麗な眺めとなる。
おかめ桜、お角桜はいずれも桐生市の天然記念物に指定されている。

見ごろ・アクセス

お角桜:桐生市新里町新川3235
おかめ桜:桐生市新里町鶴ヶ谷539
マイカーまたは新里バス お角桜見学での駐車は新里総合グラウンド北駐車場へ。
例年3月末~4月上旬
>桐生市おかめ桜お角桜案内ページ

大自然と戦国の歴史の町に、一本桜の名所が揃う

山妻有の桜 赤城山の北に湧く名湯・老神温泉を過ぎて名瀑吹割の滝のほど近く。山妻有(やまつまり)大明神社殿脇に、沼田市では最大級のエドヒガンザクラの巨木、山妻有の桜がある。
正平年間(1346~1370)に新田義宗の妻子が当地に滞在した形見の桜の名残とも言われる。目通り周囲は8m、樹高11.5m。中心部は空洞化しているものの、東西18m、南北19mの見事な枝ぶりに、毎年元気に花を咲かせる。市の天然記念物に指定されている。
四方を山に囲まれた豊かでダイナミックな自然と、城下を中心とした人々の営みが共存してきた歴史を持つ沼田市。この山妻有の桜のほかにも、沼田城のシンボル的存在の沼田公園御殿桜、発知のヒガンザクラ(樹齢500年、県指定天然記念物)、上発知のシダレザクラ、石割桜(市指定天然記念物)など、桜の名木が市内各所に残っている。

見ごろ・アクセス

4月下旬
沼田市利根町追貝826-1
バス 沼田駅よりバスで尾瀬方面行き50分、吹割の滝下車徒歩10分。
マイカー 関越沼田ICより尾瀬・日光方面に向かい40分。吹割の滝手前の信号を右折、道なりに進みガソリンスタンドを右折。
>沼田市 桜の名所案内
>沼田公園桜まつり関連記事(御殿桜も咲きます)

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